転職には職務経歴書が大事と分かっていても、未経験転職だと何を書けばアピールになるのか困ってしまいませんか。
実は未経験転職でも、求人情報の「求める人材」を起点に自分の経験を思い出すことで何を職務経歴書に書けば良いかが分かってきます。
なぜなら、企業の「求める人材」を強く意識することで「自分の経験の中で、求める人材に合うものはあるかな」という視点で職務経歴書を書くことができるからです。

「求める人材」ちゃんと読んでいますか?
私は8年経理として勤め、IT系は未経験でしたが第一希望のIT系会社から内定を貰うことができました。
この記事ではその時の経験を踏まえ、未経験転職でもどうすれば職務経歴書でアピールできるのかをご紹介します。
自分のこれまでの仕事を棚卸し、単純に列挙するだけではアピールにならないです。求人情報に書かれてある「求める人材」に合致する経験を思い出すことが大事です。
職務経歴書って?
職務経歴書とは、これまでの業務経験やスキルなどをまとめたものです。履歴書にも学校や勤務先のことを書きますが、職務経歴書は業務経験やスキルの詳細を書いていきます。フォーマットは決まったものはありませんが、一般的にA4サイズ1~2枚です。
提出する企業によって変えてもいい。むしろ変えよう
履歴書はどの会社に提出するときも同じですが、職務経歴書はベースは同じでも会社ごとの「求める人材」によって変えても良いものです。同じ経験でも切り口を変えることができます。
別に嘘をつくわけではなく、切り口を変えたり、どんな経験に重点を置いて書くかということです。
求める人材にフォーカスした職務経歴書の書き方
一般的に職務経歴書の内容の書き方は、「自分の経験の棚卸し」をして「それを職務経歴書に書いていく」という流れが紹介されています。
しかし内定を意識するならこの流れだと採用担当者に目に留まりにくいです。採用担当者目線で「この人と話してみたい」と思ってもらうためには以下の手順で書くことをオススメします。
STEP2 具体的な求人を見て「求める人材」を熟読する
STEP3 「求める人材」に合う業務経験やスキルを思い出す
STEP4 企業側が求めることに重点を置きながら、職務経歴書を書く
STEP5 転職エージェントの担当者さんにチェックしてもらい修正
転職エージェントに登録する
意外と思われるかもしれませんが、アピールできる職務経歴書を書く上でまず初めてしてほしいのは「転職エージェント」に登録することです。なぜなら、非公開求人含めて具体的な求人情報が見れて、エージェントの担当者さんから詳細を聞けるからです。
まだ転職をするしないを迷っている段階でも転職エージェントに登録しておくことをオススメします。インターネット上ですぐに読める情報は抽象的で転職するしないの判断基準になりにくいです。
担当者に面談してもらいながら、「転職頑張ってみよう」「やっぱりまだ転職はやめておこう」「良い求人が出てくるまで待とう」と判断ができます。
一生懸命自分なりに職務経歴書を書いたのに希望する求人がそもそも無い……という状況にならないためにもまずは登録することをオススメします。
参考

【リクナビNEXT】リクルートが運営する転職・求人サイトリクナビNEXT
【en world】enのIT系やSaas系の転職支援サービス
【ウズキャリIT】
未経験からITエンジニアを目指すなら【ウズキャリIT】
具体的な求人を見て「求める人材」を熟読する
求人情報には「求める人材」という項目が必ずあります。名前は微妙に違っても「どんな人に応募してほしいか」という情報が書かれてあります。
求める人材には更に3種類あります。
- 必須条件
- 歓迎条件
- 求める人材像
【必須条件】
年齢や学歴、経験年数などの応募するにあたって必ずクリアしておくことが必要な項目です。どんなに魅力的な求人でも、この必須条件がクリアできない求人は応募先から外します。
【歓迎条件】
必須ではなくてもあれば尚良しという条件です。
【求める人物像】
どんな性格や意欲のある人に応募してほしいかという情報です。
必須条件は難しいこともありますが、歓迎条件や求める人物像は熟読し、自分の経験で合致するものを思い出しましょう。
なぜなら未経験転職なのでその募集職務の直接の経験はアピールできないです。それでもあなたの応募書類に興味を持ってもらいたいなら、いかにその企業が求める人材にあなたが合っているかをアピールする必要があるからです。
「求める人材」に合う業務経験やスキルを思い出す
ただ単に自分の業務経験やスキルを書きだすのではなく、「求める人材」に合うものは何かあったかなと思い出しましょう。
例えば求める人材に「問題解決のためにフットワーク軽く動くことができる人」とあった場合。
何かあなたの経験の中でありませんか?ほんのちょっとしたことで充分です。1つの経験でも物は言いようです。

「私なんて大した経験積んでない」と思わないでほしいです
求める人材に書かれているものは凄い経験を持っている人という印象ですが、自分の経験をどういう切り口で書けるかにかかっています。
企業側が求めることに重点を置きながら、職務経歴書を書く
ある程度自分の経験を「求める人材」を起点に書き出せたら、職務経歴書を書き上げていきましょう。
職務経歴書は一般的にA4サイズで1~2枚ですが、2枚までに収まるように記載する経験やそこでのアピールポイントを絞っていきます。
もし「求める人材」が「問題解決のためにフットワーク軽く動くことができる人」で行動の速さ&柔軟さを求めるものである場合。「じっくりと考えぬいた経験」は抑えて、素早く問題解決のために動けた経験を多く書く方が良いです。
転職エージェントの担当者さんにチェックしてもらい修正
1つの職務経歴書だけで応募するよりは、ここぞという応募時にはその求人用の職務経歴書を用意しましょう。
その職務経歴書を、プロである転職エージェントの担当者さんにチェックを受けます。誤字脱字は無いかの基本はもちろん、「ここをもっと書いた方が良いです」というアドバイスも貰えます。
まとめ
書類審査の段階で落ちてしまう場合、「求める人材」に結びつかないことを多く書いていませんか?
具体的な求人を読み「求める人材」を起点に自分の経験&スキルを思い出すことで、採用する企業側にとって魅力的な職務経歴書を書くことができます。
自分のこれまでの仕事を棚卸し、単純に列挙するだけではアピールにならないです。企業の求人に書かれてある「求める人材」に合致する経験を思い出すことが大事です。
最後に、未経験転職は不安なこともありますが、考え込んで不安な情報ばかりを検索してしまうより、具体的な求人がどんなものがあるか知ることで前に進めます。私も最初はぼやぁっと「転職したいなぁ」という状態でしたが、転職エージェントにまずは登録してみて担当者さんとお話する中で「ITコンサルタント」という仕事を知って自分の経験が活かせそうだと分かりました。
良い職務経歴書を書くためにも、意外と自分に合う職種を知るためにもまずは登録をオススメします。