Adobe Acrobat Reader DCでPDFに注釈を入れたり、テキストをハイライト表示(マーカーをつける)したいのに、そのボタンが押せなくて困ることないでしょうか。
↓こんな感じで、ボタンが薄くなっていて押せない
原因は、PDFに編集ができないように保護がかかっているからです。
閲覧はできても編集ができないようになっていると、注釈やハイライトボタンが押せないです。
色々試行錯誤した結果、簡単に保護が解除されて注釈やハイライトができるようになったので共有します。
または、CubePDF(仮想プリンター)を通してPDFを保存し直しでもできました。
なお2021年9月に検証した内容となります。
やりたいこと
・Adobe Acrobat Reader DCで開いたPDFに、注釈やテキストハイライトをしたい
Adobe Acrobat Readerは、PDFの表示、署名、共同作業、注釈の追加、テキストハイライトができる無料のソフトウェアです。
無料でPDFに注釈を入れたり、テキストハイライトできるのですが、注釈やテキストハイライトのためのボタンがクリックできない状況を解消するための記事です。
Adobe Acrobat Reader DC の使用環境
Windows10のパソコンで試したことです。しかし、Macでもできそうな方法です。
必要なもの
Adobe Acrobat Reader DC
無料で使用できる範囲で大丈夫です。
Adobe Acrobat Reader DC ダウンロードページ
Chromeブラウザ
PDFをChromeで表示させるために使います。
Chromeとは Googleが提供する無料のWebブラウザで、世界シェアNo.1を誇っています。他のWebブラウザには、IE、Microsoft Edge、Safari、Firefoxなどがあります。
この記事では、Chromeの機能「PDFに保存」を使います。
ダウンロードやインストールは無料です。
インストールしておいて損はないブラウザなので、もしまだ利用していない場合はこれを機に使ってみてください。
仮想プリンター(Chromeを使わない場合)
もしChromeブラウザを使っていない人は、仮想プリンターでも大丈夫です。Windows向けだと、CubePDFを私は使用しています。
Adobe Acrobat Reader DCで注釈やハイライトができないときの対処手順
注釈やハイライトのボタンが押せない原因
Adobe Acrobat Reader DCで開いたPDFに、注釈やテキストハイライトをしたいのに、そのボタンが押せないようになっているとき。
原因は、そのPDFファイルの閲覧はできても、編集ができないように保護がかかっているからです。
この保護を解除するために、PDFファイルを保存し直しという方法を使います。
対処手順①PDFをChromeで開く
PDFをGoogle Chromeで開きます。PDFの閲覧がデフォルトでChromeになっている人はただ単にPDFを開くだけです。
もしそうでない人は、PDFファイルを右クリックして、「プログラムから開く」を選びます。表示されたプログラムの中からGoogle Chromeをクリックします。
対処手順②印刷ボタン
ChromeでPDFを開くと、右上に印刷ボタンがあります。(プリンターのマーク)
これをクリックします。
対処手順③送信先「PDFに保存」
印刷のための画面が出てきますので、そこで「送信先」を「PDFに保存」にします。
そして、「保存」をクリックします。
対処手順④名前を付けて保存
名前を付けて保存します。
名前はなんでも大丈夫ですが、区別しやすいように元のPDFファイルとは違う名前で保存する方が良いかもしれません。
対処手順⑤Adobe Acrobat Reader DCで開く
名前を付けて保存したPDFを、今度はAdobe Acrobat Reader DCで開きます。先ほどはChromeで開きましたが、次は本命のAdobe Acrobat Reader DCで開きます。
もし開けない方は、PDFファイルを右クリックして、「プログラムから開く」を選びます。表示されたプログラムの中からAdobe Acrobat Reader DCをクリックします。
注釈やハイライトのボタンが押せる
元々のPDFファイルでは注釈やハイライトのボタンが押せなくなっていましたが、ChromeでPDFを保存し直した後は押せるようになりました。
やったね!
Chromeを使わない場合だと、CubePDFのような仮想プリンターでも似た手順でできます。仮想プリンターでPDFを保存し、その保存したPDFをAcrobat Reader DCで開くと、注釈やハイライトのボタンが押せる状態になります。
私が確認したのはCubePDFだけなので、他の仮想プリンターでできるかは未検証です。
Adobe Acrobat Reader DC 補足
ここまでは、注釈やテキストハイライトのボタンが押せない状況を解決する方法を解説しました。
ボタンが押せるようになったあと、注釈やテキストハイライトをするにはどうすれば良いかの参考リンクを紹介します。
注釈の基本操作
Adobe Acrobat Reader DCで注釈を行う基本操作については、以下ご参考下さい。
Adobeのヘルプページです。
テキストハイライトの基本操作
Adobe Acrobat Reader DCで注釈を行う基本操作については、以下ご参考下さい。
ページの中ほどに、ハイライトの説明があります。
Adobe DCで注釈やハイライトができないときの対処方法まとめ
Adobe Acrobat Reader DCは無料ながら各種機能が利用できて便利です。
もし各種機能を使うためのボタンが押せない(薄い色で表示されている)場合は、閲覧はできても編集ができないように保護がかかっているせいかもしれません。
そんなときはChromeなどを使ってPDFを保存し直すと保護が取れる可能性があります。困ったときはお試しください。
【Adobe Acrobat Reader DCで注釈やハイライトができない原因】
<現象>注釈やハイライトのボタンはあっても、薄くなっていてクリックできない
→編集ができないように保護がかかっているせいかもしれません
【Adobe Acrobat Reader DCの保護を解除する方法】
→Chromeや仮想プリンタを利用して、保存し直します。