経理経験はIT転職後に活かされた?データ移行で発揮!

IT職に就いてから

経理の経験がIT転職後に実際活かされたのか?答えはYES!

転職先のIT系会社の人が苦労していたいくつかの業務が、経理職だった私にとっては簡単で重宝してもらいました。

今回はデータの移行という場面のことを書きます。特にデータを新システムにインポートはできても「元データとB/S,P/Lが合っていない」ときに活かされたことをご紹介です。

データ移行って?

私は規模大きめの会計システム(厳密に言うならERP)を企業に導入する業務を担当しました。会計システムそのものを開発する業務ではなく、企業に合わせてカスタマイズをする仕事です。そしてカスタマイズと共にデータ移行もします。

(私がいた会社の)ITコンサルタントの仕事は、カスタマイズとデータ移行が主な役割

企業に新しいシステムを導入するときに、既存のシステムで使っていた勘定科目、補助科目等のマスターを、新しいシステムに移行する必要があります。

そして過去何年分かの財務情報のデータも新システムの中に移行します。

まっさらな状態で新しい会計システムを使い始めるのではなく、過去データも移行した状態で使い始めます。

どうやってデータ移行するの?

ある程度カスタマイズが終わったところで、既存システムのデータを移行します。

勘定科目、税コード、部門コードなどのマスタデータを移行し、そして移行する年分の仕訳データも移行します。

何年もの仕訳データは大量!

移行するデータは凄く多く、手入力は無理です。

なので既存システムからデータをCSVなどの形式でエクスポートし、それを新システムにインポートします。

何が難しいの?

既存システムからエクスポートしたCSVを、新システムにインポートすれば完了!お疲れさまでした!……となればいいですが。たいてい不具合がおきます。

一発で上手くいくケースは無かったです

不具合というのは、主に2つです。

  • そもそもインポートができない
  • インポートはできたが、B/S、P/Lが元のデータと合っていない

そもそもインポートができない

データを新システムにCSVでインポートするときにエラーが出てしまうことがあります。よくありました。

原因はいくつもありますが、文字コード(Shift-JIS、UTF-8とか)の問題やインポート時のデータ紐づけでデータ形式が合っていないとかです。

ただこの問題は経理職の経験は別に関係なく、経験豊富なエンジニアさんに見てもらえばすぐに解決します。

インポートはできたが、B/S、P/Lが元のデータと合っていない

何年分かの仕訳データのインポートはできた。しかしなぜかB/S、P/Lが既存システムの結果と合わないという問題です。

仕訳データの集約がB/S,P/Lなので、仕訳を全てインポートすれば絶対に合うはず……と思いますが、マスタの設定が悪い等でズレが出ます。

このズレを解消するためにマスタの設定見直しやデータの形式に変なものが混ざっていないかを見ていきます。

ここ、経理職の経験が活きます

このズレの解消作業は、エンジニアさんより経理職経験のあった私が重宝されました。

「複式簿記」「B/S科目なのかP/L科目なのか」の理解があれば、効率よくズレの修正をしていくことができます。しかし理解がないと、一つを修正すればまた違うところにズレが出るというモグラ叩き状態になります。

まとめ

既存システムから新システムに必要なデータを移行するときに、経理職の経験が活きたことをご紹介しました。

既存システムでのB/S,P/L(=正解)と、新システムにデータを仕訳をインポートした結果出てきたB/S,P/Lのズレ。このズレを修正する作業は簿記の理解が必要です。

「経理職しかしたことないけどIT系でもやっていけるのか?」と不安な方。ERPや大規模な会計システムを扱うIT会社なら、上記のような業務で経験を発揮できると思います。

システムを導入するお客さんの方でデータ移行を全てする場合もあり、ITコンサルタントの出番がない時もあります。しかしたいてい修正作業で質問がきて対応をします。

経理の知識がある方、IT系未経験転職での面接でアピールする材料としてご参考ください。

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